♪音楽との出会い

出会いは、
近くの映画館から流れる歌でした。
ものごころついた頃から、明けてもくれても、歌っていたようです。

ご近所のお年寄りから
リクエストがあり、
披露しては褒められ、
すっかり得意になっていました。


夏祭りののど自慢大会には
毎年出場して、
母から

妹とお揃いのワンピースや浴衣を新調してもらえるのも楽しみのひとつでした。
それを着て、生のバンドに合わせ、まるで歌手気分で歌っていました。

さらに小5の時には、ラジオの音楽コンクールにも出場しました。
歌ったのは忘れもしない、

星の世界。

いつものように自信満々なはずが、
どういうわけか、

星の世界よ〜

と歌うところが、

星の光よ〜

と歌ってしまい、

鐘が

カーン…

収録のあとの放送で流れ、

遠い過去の
ほろ苦い思い出ですが、

忘れるはずがありません。

大人になってから知ったのですが、

この

星の世界は

もともと讃美歌ということで、

私にとっては

まさに

神歌と

なっています。


私の音楽との出会いは

歌でした。


音楽教室の始まり


音楽の才能があるかもしれない
その才能を伸ばしてやりたい

歌好きの私を音楽教室に連れ出したのは母でした

未知の世界に放り込まれた私は環境に慣れるのに時間はかかりましたが、

時間と共に

ピアノの音を聴いては

ド、  レ、  ミ、

と言い当て、

「だってピアノがそう言うんだもん。」

と、本気でピアノがお喋りしていると思っていました。



♪我が家にピアノがやってきた

まだ家庭にピアノがあるのが
珍しかったその当時、

我が家にピアノがやってきました。

今と同じく、ピアノは
高価な買い物でしたが、
レッスンにペダルが必要になり、

両親は、
私の可能性に
投資を決断してくれました。

オルガンで練習する中
人一倍練習をする

というほうでも

なかったのですが、

一言も

ピアノやめたら?

と言うことはなく

温かく見守ってくれたことに
今の私があります。

なので両親には
感謝しかありません。

それまでのオルガンから
ピアノに変わってから

水を得た魚のように、

ピアノの音色に
取り憑かれていきました。